第39回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが11月4日都内で行われ、成田凌が映画『男ともだち』で自身初となる最優秀男優賞を受賞。「喜びはもちろんですが、圧倒的に勝っているのは感謝の気持ちです。今回の受賞は三島監督をはじめ、スタッフ、キャストの皆さまのおかげだと思っています」とコメントを寄せた。 千早茜の同名小説を三島有紀子監督が映像化する本作は、30歳を目前に、人生に行き詰まるイラストレーター・神名(かんな)と男ともだち・ハセオの曖昧で確かな関係性をつづる。京都、富山、広島を舞台に、ハセオと過ごす甘く、苦しく、せつない“3つの夜”が、神名の人生を大きく動かしていく。主人公の神名を松岡茉優、男ともだち・ハセオを成田が演じる。
第39回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが11月4日、東京・有楽町のヒューリックホール東京で行われ、各賞が発表された。コンペティション部門で注目を集めていた映画『男ともだち』は、成田凌が最優秀男優賞を受賞した。
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最優秀男優賞の発表には、プレゼンターとして本映画祭のコンペティション国際審査委員を務めた俳優の渡辺真起子が登壇。渡辺は「主人公の痛みを静かな友情を持って見つめ続ける、その絶妙な距離感を身体性を伴って表現されました。そして、物語の外からもこの映画の歩みを同じように見守っていました。最優秀男優賞は『男ともだち』の成田凌さんに贈ります」と絶賛の講評を述べ、この日会場に来られなかった成田に代わり、壇上に登場した三島監督にトロフィーを手渡した。
これまでにも『少女』(16)、『幼な子われらに生まれ』(17)で東京国際映画祭のJAPAN NOW部門に正式招待された実績を持つ三島監督は「この光景を成田凌さんに見せたいです。成田凌さん、本当におめでとうございます。そして審査員の皆さん、成田さんの良さを見つけてくださってありがとうございます。成田さんは、沈黙の中に、身体性の中に、そして言葉の裏に感情を宿すことのできる俳優さんです。私たちは彼を信頼していましたし、彼が戦友となってこの作品を豊かにしてくれたと思います」と喜びいっぱいにコメント。
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そして「この映画は、“男ともだち”がずっと『みる』という行為を続けます。彼は我々の現場のことも、監督である私のこともずっと『みて』そばにいてくれました。一つだけ、彼の素敵なエピソードをお話させてください。どうしても雪が降ってほしい日に全然降らなくて、私が空を見上げて『雪、降ってくんないかな~』と言っていたら、成田さんが横で『雪、降れ!』って空に向かって言ってくれて、それで雪が降ったんです。彼はそういう風に、映画を、現場を豊かにする力がある俳優さんだと思います」と、撮影現場のエピソードとともに感謝を述べた。
成田は、今回の受賞を受け、「この度は、最優秀男優賞という素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。喜びはもちろんですが、圧倒的に勝っているのは感謝の気持ちです。今回の受賞は三島監督をはじめ、スタッフ、キャストの皆さまのおかげだと思っています。素晴らしい原作と脚本、そして、最高のロケーションの中でお芝居ができる贅沢さを感じながら、撮影に臨む日々でした。自分が頑張ったと言えるのは、関西弁くらいかもしれません」と心境をコメント。
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続けて「クランクアップの日、監督が『ああ、もうハセオとは会えへんのや……』とぽつりとおっしゃったことが、今でも心に残っています。映画を観終わった方にも、そんなふうに思っていただけるハセオであったなら嬉しいです。この作品に携わったすべての皆さまに、心から感謝しています。本当にありがとうございました」とメッセージを寄せた。
映画『男ともだち』は11月6日より全国公開。
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