SF映画の概念を覆した不朽の名作『ブレードランナー』(1982)や『エイリアン』(1979)など、映画界で数々の金字塔を打ち立ててきた巨匠リドリー・スコット最新作『ラスト・サバイバー』が全国公開中。過酷なサバイバル描写だけでなく、出演するベテラン俳優たちの魅力に熱狂する声が上がっており、SNSでも「何が何でも俺の土地は守る!と気合い入りまくりなイケオジ2人・ブローリンとピアースから目が離せない!」「イケオジ達の死亡フラグをへし折る展開が面白い」「ナイスミドル映画でしたよね!」と、極限状態の中で展開されるガンアクションや、そんな屈強なキャラクターが時折見せる“人間くささ”といった、魅力あふれるポイントに絶賛のコメントが寄せられている。そこで今回は、本作を「ナイスミドル映画」たらしめているハリウッドの実力派名優ジョシュ・ブローリンとガイ・ピアースにフォーカス。彼らが過酷な撮影現場の裏側や、役作りについて二人のコメントを紹介しながらひも解いていく。 本作の舞台は、謎のパンデミックで人口の90%が死滅し、人間性を失った“狂った生き残りたち”が奪い合い殺し合う荒廃した終末世界。その絶望的な状況下で、わずかな《希望》を追い求める主人公・ヒッグのドラマを圧倒的映像美と臨場感で描いた作品だ。
劇中で登場するシーマ(マーガレット・クアリー)を何よりも大切に守り抜こうとする父親役ジャックを演じたガイ・ピアース。ジャックはヒッグが物語の中盤で出会う重要なキャラクターの一人だ。
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荒廃した世界で娘と二人で暮らすジャックは、侵入を試みる外敵に対して攻撃の姿勢を見せるキャラクター。娘を守りたい気持ちがあふれ、ついつい強めの口調になってしまう。その不器用ながらも娘を思う姿が「かわいい」と共感を集めたが、劇中では身体を張ったアクションも披露している。
過酷な撮影を振り返り、ガイは「走ったり、飛行機に飛び乗ったり。飛行機のシーンでは、内部に金具などが出っ張っていて頭をぶつけたりしたんだ」と苦労を告白。しかし、「怪我というのは撮影にはつきものだからね。ぶつかったり、転んだり、よくあることだけど…年をとればとるほど、健康維持が大変になるって実感してるよ(笑)」と、ベテラン俳優ならではの余裕と自虐的なユーモアを交えて笑いを誘った。
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また、武器を扱うシーンの準備について問われると、「銃を扱う場合、特別な訓練が必要になる。上手く撃つという演技をやるうえで、銃の機能と操作に慣れなければならなかった。それで、その道の専門家について学んだんだ」と明かし、限られた時間の中でもリアリティを追求するストイックな姿勢を覗かせた。
一方、ヒッグと共同戦線を張る、戦闘能力に長けた元軍人・バングリーを演じたジョシュ・ブローリン。常に周囲を警戒し、外敵に対しては容赦なく武力で制圧しようとするバングリーは、情に厚いヒッグとは正反対の現実主義者。中盤で展開される、迫りくる襲撃者に対して表情一つ変えず銃撃するバングリーのガンアクションシーンは、彼の大きな見せ場の一つであり、彼の容赦ない性格を最も強く感じることのできるシーンとなっている。
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そんな無骨なバングリーだが、本作では希望を求めて大空へ向け飛び立とうとするヒッグに対し、感謝の気持ちを伝えて送りだす一幕も。優しさを表情に出さず心に秘めるバングリーの人間味に、来場した観客は次々に心をつかまれている。
そんな迫力ある銃撃アクションをこなすジョシュ。撮影にあたり、さぞ過酷なトレーニングを積んだのかと思いきや、「いや、特別なトレーニングはしなかった。確か前作のせいで、かなり体力を維持できていたんだ」と語っている。
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続けて「特別にやったことと言えば、使用したライフルの特別仕様を学んで使うという軍事的な訓練をしたくらいかな」と語り、今年で58歳を迎えるその肉体はまだまだ衰え知らずであることがうかがえる。インタビュアーから、「とにかく圧倒的な演技だった」と絶賛されると、「リハーサルで何度も何度もくりかえしたので、もう充分かなって気持ちだね」と豪快に笑い飛ばした。
そんなワイルドな魅力にあふれるブローリンだが、本作のテーマに触れると知的な一面を覗かせる。本作の制作を経て地球の未来についての視点が変わったかを問われると、「現在この地球で起きていることの現実について、つくづく考えさせられた。最近家族とヨーロッパを旅行した際、これまでにないほどの暑さを感じたし、カナダやフランス、僕の住むLAにしても、さまざまなところで森林が燃え、浸食で土地が奪われたりしている」と深刻な環境問題に言及。
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「最近は科学についての記事に関心がでて、かなり読むようになった。自然現象ばかりではなく、我々人類が環境の変化に拍車をかけている。人類こそが最悪の敵であると思うよ」と力説し、「映画という媒体は(意識改革を)促すのにふさわしい。自分でできることと言えば、自分と家族からまず問題に対処し、それが拡大していけばと思う。それが自分にできることだと思う」と、真摯(しんし)な眼差しで語った。
映画『ラスト・サバイバー』は公開中。
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