西島秀俊主演の映画『時には懺悔を』より、スペシャルニーズキャストの存在が撮影現場を明るく照らし、周囲を笑顔にする様子を捉えた新メイキング写真が公開された。さらに、本作の台湾公開が決定し、西島から喜びのコメントが到着した。 中島哲也監督が、その難しいテーマからも映像化不可能と言われた、打海文三によるミステリー小説の映画化に挑んだ本作。過去に傷つき、絶望の淵に生きる大人たちが、今を必死に生きる一筋の“小さな命”に触れたとき、凍りついた大人たちの心がかつてないほど激しく揺れ動く―。
主演で中島監督と初タッグとなる西島秀俊は、家族との不和を抱えながら生きる孤独な探偵・佐竹を演じる。そして同じく中島組に初めて参加し、西島と初共演を飾る満島ひかり、さらには黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、佐藤二朗、役所広司らが集結した。
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探偵殺害事件と9年前の新生児誘拐事件を追うミステリーでありながら、その物語の中心にいるのは、傷や後悔を抱えた大人たちを照らす“光”のような存在となる、重い障害のある9歳の少年・新だ。その新を演じたしんすけくんと、新の父親・明野を演じた宮藤官九郎の愛情に満ちた親子の姿に、SNS上では絶賛のコメントがあふれている。
本作には、しんすけくんをはじめ、スペシャルニーズのある子どもたち20名以上が“俳優”として出演している。そして今回、特別に公開された新たなメイキング写真に写し出されているのは、そんな“光”が、スクリーンの中だけではなく、実際の撮影現場にも広がっていたことを感じさせる光景だ。
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西島秀俊、宮藤官九郎、柴咲コウらとスペシャルニーズキャストがともに過ごす撮影の合間。西島たちは、中島監督から指示されるまでもなく、自ら子どもたちとコミュニケーションを取っていたという。そこには、本編に漂う緊張感とは全く違う、自然な笑顔に包まれた俳優たちの姿が収められている。
これらの写真を撮影したのは、本作のスペシャルニーズスーパーバイザーを務めた安田一貴氏。本作で、監督やスタッフ、キャストと、スペシャルニーズの子どもたちとその家族をつなぐ架け橋となった存在の安田氏は、普段は理学療法士でありながらカメラマンとしての顔も持つ。そんな彼だからこそ撮れた写真の数々からは、撮影現場の温かい雰囲気が伝わってくる。
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安田氏は「撮影した写真に写っているのは、子どもたちを“障がいのある子ども”としてではなく、一人の俳優として自然に接し、関わる皆さんの姿です。そこには、理屈や言葉でつくったものではない、インクルーシブな現場が自然と生まれていました。本当に良い作品を一緒につくる仲間として互いに向き合っていたからこそ、この表情や空気感が生まれたのだと思います。この光景は、今の時代が目指している社会の姿の一つだと思います」と語っている。
中島監督が本作で大切にしたのは、スペシャルニーズのある子どもたちを“特別な存在”としてカメラに収めることではなく、他のキャストと同じように、物語の中を生きる一人の登場人物として撮影することだった。そして、スペシャルニーズキャストたちがリラックスし、普段通りの表情や動きを見せられる環境を整えることもだ。さらに、彼らが登場するシーンは“明るい光を当てたい”という思いから、すべて晴れた日に撮影した。
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西島は「映画の終盤で、私が演じる佐竹としんすけくんが演じる新が、初めて触れ合う場面があります。その撮影で自分の感情が思った以上に大きく揺れてしまいました。その後のシーンで中島監督から『もう少し感情を抑えたバージョンもお願いします』と演出を受けたことを覚えています。しんすけくんをはじめ、スペシャルニーズの子どもたちの存在感や笑顔は、本当に素晴らしかったです。役を通して、私自身も心を揺さぶられる瞬間が何度もありました」と振り返っている。
そんな新役を演じたしんすけくんのお母さんは、撮影で生じた息子の変化について、「しんすけの日常は、どうしても決まったスケジュールの中で決まったことをすることになりがちです。身体ケアも医療的ケアも、本人の意思よりも体調に合わせ受け身になってしまいます。撮影の現場では、撮影と休憩を繰り返し過ごすことで、しんすけは“本番!”の声を覚えて喜ぶようになり、休憩時間にはスタッフの方々と声を出してお喋りを楽しみ、常にご機嫌に過ごしていました。指示の掛け声が決まっていることは彼には分かりやすく、かつ、繰り返し経験することで、自分は今は何をする時間か、次は何をするのか、といったことに意識が向くようになったと感じています」と明かす。
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多くの観客が映画館に集まっていることについても、「障がいのある子どもを育てている友人からは、こんな映画を待っていた、という感想をもらいました。障がいについて美化したりせず、ドキュメンタリーではないのに何故か当事者家族である自分たちのありのままが伝わってくる。どれだけ俳優やスタッフの皆さんが学んだ上で撮影に挑んだのかと驚いていました。この作品をきっかけに少し立ち止まり、自分と向き合い、誰かと思いをシェアし合う、そんな時間や空間が色々なところで生まれてくれたら嬉しいです」と心境を語った。
本作は、9月18日より台湾で劇場公開されることが決定した。現地タイトルは『懺悔』。
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西島は「この度、『時には懺悔を』が台湾で上映されると聞き、心から嬉しく思っています。スペシャルニーズの子どもたちと共に、一つ一つの瞬間に魂を込めて作り上げたこの作品を、台湾の皆さんがどのように感じ、そして受け取ってくださるのか、とても楽しみにしています」と喜びのコメントを寄せた。
映画『時には懺悔を』は全国公開中。
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