映画『ブルーロック』での二子一揮役で大注目を集め、来秋公開の映画『きみの音が見えたとき』など出演作が続く、俳優の富本惣昭の活躍から目が離せない。まもなく初日を迎える舞台「怪物事変」-東京編-では主演を務めるなど、その勢いが止まらない富本に、24歳を迎え、さらなる進化へと意欲を見せる今の思いを聞いた。
◆『怪物事変』夏羽役は大きなチャレンジ
「ジャンプ SQ.」(集英社)にて連載中の藍本 松による人気漫画『怪物事変』を舞台化する本作。総合演出は毛利亘宏、脚本・演出は鄭光誠が担当。原作の魅力を活かしつつ、舞台ならではの表現で新たな『怪物事変』の世界を届ける。富本は、主人公・日下夏羽役を演じ、和泉宗兵、田中尚輝、大見拓土、大湖せしるら実力派キャスト共に原作の世界観をステージによみがえらせる。
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――人気漫画の舞台化となる本作。出演のお話を聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?
富本:原作を読んでいてファンだったので、とてもうれしかったです。僕は『ブルーロック』の二子も高校生だったりと若い役をやることが多いのですが、夏羽は13歳の少年なんです(笑)。このかわいらしさを出していけるかと不安もありますが、演じたことのないタイプのキャラクターなので楽しみですし、さまざまな作品で学んだことを活かして夏羽に近づいていきたいなと思っています。
今回の夏羽役は僕にとって大きなチャレンジ。こんな機会をいただけて本当にありがたいと思います。
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――『ブルーロック』や『テニスの王子様』、そして今回の『怪物事変』と人気のあるキャラクターを演じることも多いですが、役作りで心がけている点はどんなところですか?
富本:漫画に描かれていない部分を「何をやってるのかな?」と想像を働かせて作っていくことも多いですし、原作を見返すことも多いです。何回も何回も繰り返し読んで、描かれていないところは「どういう心情なのかな」と想像を巡らせて補うという感じで役作りしています。
――プレッシャーを感じたりは…?
富本:原作のあるなしで大きく変わることはないですね。どの作品においても、お客様の時間とお金をいただいてやっているので、やはり失礼のないようにといいますか、お客様の期待を上回るような作品をお届けしたいという気持ちで臨んでいます。
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――舞台経験も多い富本さんですが、舞台で演じることの魅力はどんなところに感じていますか?
富本:2.5次元作品や原作がある作品でしたら、やはり作品の中で目にしていたキャラクターが実際に目の前で動いているというのが、面白さ、魅力なのではないかなと思います。あのキャラクターが生で目の前にいて、会話をして生きているということで、また夢を見ていただけるような、そんな時間をお客様にお届けできたらいいなと思って演じています。
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――迷宮歌劇『続・美少年探偵団』でも主演のご経験はありますが、座長として心がけることはどんなことでしょうか?
富本:座長らしくする時はするけど、基本はしないみたいな(笑)。カンパニーをまとめよう!とするのではなく、妥協をせずに一生懸命やっていれば、皆さんもついてきてくれるのかなと思っています。あとは、笑顔を絶やさず、とにかく楽しい現場作りを心がかけています。
――『ブルーロック』二子一揮に学んだ“空間を支配する力”を座長としても活かせるかもしれないですよね。
富本:そうですね! そこはしっかり活かしたいですね(笑)。
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◆デビューから7年 変わったところと変わらないところは?
――富本さん個人のお話もうかがいたいのですが、デビューから7年くらい経ちました。
富本:ミュージカル『テニスの王子様』をきっかけに僕もお芝居にはまっていって、ありがたいことにどんどんお芝居の仕事をさせていただく機会が増えていきました。
――この7年の間でご自身の中で変わらないところ、変わったところはどんな点でしょう。
富本:変わらないところは上を目指す気持ちです。どこまでも満足しない気持ちというのは変わってないです。
変わった部分でいうと、考え方ですかね。以前は人の意見をあまり聞かず、自分の意見が正しいとどこか勘違いしているところがあって、すごく子どもだったんです。そこから徐々に人の意見を聞くようになると、自分の人生をさらに豊かにしてくれるように感じたというか。相手のことを考え、知ることで、自分をさらに深くしてくれる。人を知ることによって、役に対する深さや理解度が変わってくるんだと実感して、考え方が大きく変わりました。
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――7月に誕生日を迎えられて24歳になりました。20代の目標はどんなことでしょうか。
富本:とにかく現状に満足せずに上を目指していきたいですし、経験したことのない作品に対して果敢にチャレンジしていきたいなと思っています。大河ドラマ、朝ドラ、日曜劇場など、幅広い皆さんに観ていただける作品に出演したいという憧れもあります。
――憧れの存在はいらっしゃいますか?
富本:『ブルーロック』でご一緒した高橋文哉さんからは、現場での主演の姿勢というものを実際に肌で感じて憧れました。
僕は人間性に憧れるタイプなのですが、事務所の大先輩である山崎賢人さんは、ご一緒させていただいた時に緊張している自分に対して、名前を呼んで緊張をほぐしてくださったり、気さくにたくさん話しかけてくださって! 日本を代表する俳優さんがこんな気さくに接してくれるんだ!と衝撃でした(笑)。あの時の気持ちはいつまでも忘れずに持ち続けたいです。
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――出演作も続きお忙しい毎日だと思いますが、プライベートでの楽しみはどんなことでしょうか。
富本:自動車の教習所を卒業しまして。これから運転できることを楽しみにしています。
――もうどこへ行こうと決めてますか?
富本:海や山、自然の中に行きたいです。あとは普段よく行く場所にも車で行ってみたいです。教習所では決まったコースしか見られないので、自由に運転できることが楽しみです(笑)。
――それでは最後に舞台「怪物事変」-東京編-を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
富本:夏羽が隠神さんに光を与えてもらったように、僕たちも観に来ていただいたお客様に何か光を残せたらいいなという思いで作品に臨みます。ぜひ劇場でお楽しみいただけたらうれしいです。
(取材・文:渡那拳 写真:高野広美)
舞台「怪物事変」-東京編-は、9月17日~27日東京・シアターHにて上演。
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
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