中川晃教が主演を務めるミュージカル『空白の響き』が、7月5日よりKAAT 神奈川芸術劇場大スタジオ、7月16日より東京芸術劇場シアターウエストにて上映される。 谷崎潤一郎『春琴抄』の佐助と春琴、19世紀アメリカの孤高の詩人エミリー・ディキンソン、そしてクメール・ルージュの恐怖の中で恋人への手紙を書き続けたカンボジアの女性フート・ボパナ。時代も国も異なる3つの物語が、ひとりのナビゲーターの手によって紡ぎ合わされる。
生み出した音楽や詩は発表されず、改竄され、あるいは握りつぶされてきた。それでも創ることをやめなかった人々がいる。
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素舞台に身体ひとつ、小道具は本一冊。俳優の声と身体だけで立ち上がるこの舞台は、世界中に存在する「誰にも聞かれなかった音楽、誰にも聞かれなかった言葉」に光を当て、創作という行為そのものの尊厳を問いかける。彼らは誰かに届けたくて創作しているのか、それとも…。
演出を手がけるのはタカイアキフミ。2018年に個人ユニット「TAAC」を立ち上げ、2021年より本格的に演劇活動に専念。関西演劇祭2022ではベスト演出賞を受賞し、『スタンダード・ショート・ロングドロップ』日本初演の演出でも大きな話題を呼んだ。
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主演を務めるのは中川晃教。2001年にシングル「I WILL GET YOUR KISS」で歌手デビューし、同曲で第34回日本有線大賞新人賞を受賞。2002年にはミュージカル『モーツァルト!』でタイトルロールを務め、数々の賞に輝いた。さらに2016年、『ジャージー・ボーイズ』で主人公フランキー・ヴァリを熱演し、第24回読売演劇大賞最優秀男優賞、第42回菊田一夫演劇賞を受賞している。
共演には、島太星、松井工、橘未佐子、井澤美遥、鞆琉那、丘山晴己、真風涼帆、剣幸らが名を連ねる。
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中川晃教の持つ神秘的な魅力と『春琴抄』の世界がどのように交わるのか。実力派キャストとともに届ける、気高く崇高で美しい、全編オリジナル楽曲によるミュージカル作品となっている。
また、近日中に作曲家およびキャスト9名のキービジュアルが発表される。
ミュージカル『空白の響き』は、KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオにて7月5日〜12日、東京芸術劇場シアターウエストにて7月16日〜26日上演。
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※タカイアキフミ、中川晃教のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■タカイアキフミ
本作に参加させていただくことになり、「なぜ僕がミュージカルを…!」という大きな驚きとともに、どこか高揚するような感覚があります。同時に、異なる時代や背景を持つ物語が交差しながら、「行き場のなかった言葉や音」をテーマに据えた本作の強いチャレンジ性にも強く惹かれました。その中で何を軸にし、どのように立ち上げていくべきか、考えを巡らせる日々です。
ミュージカルの演出は初めての挑戦になりますが、音楽と言葉、そして身体がどのように響き合うのかを丁寧に探りながら、この作品にふさわしい形を見つけていきたいと考えています。未知の領域だからこそ、その過程で生まれる発見を大切にしたいです。
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素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんとともに、ひとつひとつの瞬間を積み重ねながら、この作品にしかない時間を創っていきます。劇場でお会いできることを愉しみにしています。
TAAC タカイアキフミ
■中川晃教
美しかった人が醜くなる それを佐助は見ていた
知らない方が美しく思える 知っていることが恥ずかしくなる
数年前に書いた僕の曲「TO BE IS TO DO」に書かれた歌詞です。
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この「空白の響き」のプロットを読んだ時にその世界を思い出しました。
春琴と2人の女が交錯する
それを音楽で繋ぐ「空白の響き」
その響きを求め続ける男
春琴と佐助の何も見えない世界で2人で創った音楽は誰も聞くことはない
そして春琴がいなくなった今、佐助はその音楽も思い出せない
誰にも届かなかったはずの音楽や言葉が、なぜ今、私たちの心を震わせるのか
その声に耳を傾けないと 何もない空白に変わってしまうだろう
ぜひ劇場にお越しください お待ちしています
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