クランクイン!
 茅島みずきが主演を務める舞台『春琴抄』が、4月29日より新国立劇場・小劇場にて上演されることが決定。あわせて、公演ビジュアルも解禁された。 1886年生まれの谷崎潤一郎は今年、生誕140年を迎える。『痴人の愛』『陰翳礼讃』『細雪』など数々の名作を残したが、なかでも『春琴抄』は、今なお根強い支持を集め、多くの名俳優たちによって映像化・舞台化されてきた。盲目の琴三絃奏者・春琴と、丁稚だった佐助が師弟関係を結んだことをきっかけに、やがて秘めた関係へと変化していく姿を描いた本作は、谷崎特有のマゾヒズムと、関東大震災後の関西移住を経て深まった日本の伝統美が交錯する中期の傑作として、耽美主義文学の金字塔と評され、世代を超えて読み継がれている。
 そんな『春琴抄』を戯曲化し、演出するのは、劇団papercraft主宰の海路。第29回劇作家協会新人戯曲賞を受賞し、以降も立て続けに話題作を発表し続けてきた。近年は彩の国さいたま芸術劇場、KAAT神奈川芸術劇場と確実にステップアップを重ね、ついに新国立劇場に初進出を果たす。93年前に発表された『春琴抄』を、26歳の海路が令和の今、どのように立ち上げるのか。注目したい。
続きを読む