現在、主演映画『フロントライン』が公開中の小栗旬。いまや日本を代表する俳優として国際的にも活躍する彼が初めて長編映画の監督を務めた作品が15年前に劇場公開された『シュアリー・サムデイ』だ。ここでは本編で騒動を巻き起こす高校生を演じたキャスト陣について、現在の活躍を紹介していきたい。 中止が決まった文化祭を復活させるため、爆破予告をして教室を占拠した5人の高校生。当初は狂言だったものの、仲間の1人が火薬を仕込んでいたため教室は爆発してしまう…。本作では、そんな大事件を引き起こした5人の姿とその後の人間模様、そして爆破の裏にあった“もう1つの事件”の存在をコミカルかつスタイリッシュに描いていく。
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■小出恵介
事件をきっかけに高校を中退し、無為な生活を過ごしている主人公・巧を演じていたのが、公開当時すでにドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)や『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)、『ROOKIES』(TBS系)といった話題作に出演し、2009年公開の映画『風が強く吹いている』で単独主演を務めていた小出恵介。
本作で主演を務めてからも、2014年に『吉原裏同心』(NHK総合)で時代劇ドラマに初主演したほか、映画『ボクたちの交換日記』では伊藤淳史とダブル主演。さらに『ジョーカー・ゲーム』や『シン・ゴジラ』などに作品に出演していた。そんな中、2017年に週刊誌の報道によって不祥事が明らかになり芸能活動を休止。2020年より芸能活動を再開すると、以降はドラマ『酒癖50(フィフティ)』(ABEMA)で主演を務めたほか、舞台への出演が相次いでいる。プライベートでは2023年に一般女性との結婚を発表。
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■鈴木亮平
巧の幼少期からの友だちで、妹の入院費を稼ぐために事件後はヤクザとなった和生を演じたのは、モデルから俳優に転身し、2007年公開の映画『椿三十郎』でスクリーンデビューをしていた鈴木亮平。本作への出演後、2013年公開の映画『HK 変態仮面』で、持ち前の筋肉美を最大限に活かした衣装とモデル出身ならではの表現力で“変態仮面”こと主人公・色丞狂介を熱演。しかし翌年には一転、連続テレビ小説『花子とアン』(NHK総合)で主人公の夫を演じ脚光を浴びた。
演じる役柄によって体重の大幅な増減をいとわないストイックな役作りから“カメレオン俳優”とも称される鈴木。大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合)では主人公・西郷隆盛を演じたほか、『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系)では救命救急医、映画『孤狼の血 LEVEL2』では“悪魔”と呼ばれ怖れられる凶暴なヤクザ、今年公開の映画『花まんま』では町工場で働く妹思いの兄と多彩な役柄を演じ分けている。
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